インタビュー

MARTHA(マーサ) デザイナー 出口氏 MARTHAに至るまで

・第三章 これからのMARTHAの展望 前編


――これからのMARTHAはどういう展望を持たれていますか。

オンラインで買えるって言うのがMARTHAのいいところだと思うんですよね。
でも、ネット通販の中で一番になろうとか、そういうのは考えてなくて。
人を選ぶようなファッションよりな商品をつくろうとも思ってないんですね。

――はい

ある意味、どのお客さまにも着ていただける、
どのお客様にも着ていただけるというか、どのお客様でも選択肢があるようなアイテム構成にしていきたいと思っています。

――なるほど

で、自分の中では何路線かに別れてるんですけど、なんとなくぼやっとですが・・・

――MARTHA-A、MARTHA-B、MARTHA-Cみたいな感じですね

ええ、はっきりとは分けていないですけどね

――なるほど

で、方向性としては、MARTHAの商品をどの人が見ても、この値段だったらひとつは買っておきたいな、と思われたい。
ひとつふたつは、もっておきたいなと思えるアイテム構成で、
どこにでも必要とされる、ブランドとなって行きたい。
たとえば、色々なセレクトショップがあるじゃないですか。

――はい

たくさんあるブランドの中で、デザイン性が飛んでいて一時的に売れるブランドってあると思うんですね。
そうではなく、ある程度のちょっと似通ったスタイルのセレクトショップであれば、
どこのセレクトショップ行っても、ここの服置いてるな、っていう押さえのような・・・ブランドがあるはずなんですよね。
それは定番っていう意味ではなくて、割と定番に近い言い方なんですけど、ド定番ではなく・・・置かれている
っていうそういう形になって行きたいと・・・・

――表現がセンシティブですね。定番という中でも出口さんの中での変化というのはどのようにつけていく形なんでしょうか?

定番のデザインをしていく訳ではないんですよ
そのショップごとの定番になる。
別にだから無地のTシャツを作るというわけではなくて、ストアの中での定番的な位置づけ・・・

――なるほど。ええ、なんとなくわかります。説明が難しいですね。
そのためには今後MARTHAはどういうところに力を入れていくおつもりですか?

そうですね
MARTHAの特徴って言うのが、オンラインストアで売っているけれども、ネット寄りでもないアイテムだと思うんですよ。
ネットと、実店舗の間みたいなところ・・・

――間・・?これも難しいですね

テイストが、通販に偏るわけでもなく、路面店風に偏るわけでもないっていう・・・
路面店風なものが通販で買えたり、通販的なものも置いてるなみたいな。
だから、ド定番の通販ぽいデザインからはちょっと抜けている

――抜けてますね。
MARTHAは他のオンラインストアのアイテムとは明らかに違う。一歩抜けている、なのに定番、これは難しいです。素晴らしい。
やはりアイテムはワンピースでしょうか。

基本ワンピースが強いっていうところで、
それに派生してちょこちょこっと違うアイテムを入れていったりはしてますけどね

――やはりワンピース中心の構成に興味が?

そうですね、ワンピースに特化したブランドっていうイメージがついていけばな、と思いますね、逆に。
一番女性らしい部分でもあるし、女性しか着れないものでもあるし

――そうですね。それはまちがいない。

←第二章 MARTHAの原点 イタリアでのデザインワーク ・ 第四章 これからのMARTHAの展望 後編 →